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なまえ。

2009/07/02 02:28
犬の話。過去を二度もリセットした犬。

ベルさんお借りしました!問題あれば下げます!



この居場所につく前の過去はリセットした。

それでも、ふと疑問に思うと思い出してしまう。

僕の名前は、無いんだと。



『前』の僕は、御主人様という方に飼われていました。
その時までの過去をリセットしろと命令され、忘れました。
恐らくその中には生まれた時からの名前も含まれていて。

もう思い出そうにも見つからない、捨ててしまった名前。

そんな僕に、ボスは僕の名前を与えてくれました。
犬をイメージしたネタだとか仰られていました。

それでも僕は、名前がある事に安心して嬉しくて。

感情が存在するならば、僕は笑顔の表情で
感謝の言葉を告げていた事でしょう。
嬉しさが込み上がって、嬉し涙という生理現象を
起こしていたかもしれません。






『今』の僕には、名前があります。

「…お待たせ致しました」
「お帰りー、ポチ君」

飲料缶を買いに行き、ベルナルド様に手渡しました。
暗殺の任務を終えたから少しゆっくりしようと言われました。
…早めに済んだとはいえ、報告せずに時間を潰してはいけません。

「ん?どうしたの?」
「報告に行ってきます」
「一人で?一緒に行こうよ」

引き止めるベルナルド様を背に歩こうとしたら、捕まえられました。

「ほら、怪我しているんだからさ」
「……」

…腕と頬に発砲のかすり傷が付いただけです。
それでもベルナルド様は僕の腕を掴んだまま
開けていない飲料缶を渡して笑いました。

「ポチ君、何でもかんでもやってくれるのは頼もしいよ。
でも自分の事も大事にしないと駄目だぞー」
「……」
「後それ、ポチ君が飲んでいいから。分かった?」
「…ご命令とあらば」






『今日』の僕も、名前で呼ばれました。



僕は、ポチです。
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